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2026年にサイバーセキュリティへ:ヘルプデスクからSOCアナリストへ

December 15, 2025に更新 2議事録を読みます

ヘルプデスクのチケット画面とSOCダッシュボードを並べたデュアルモニターで作業する中堅ITプロフェッショナル。ヘルプデスクからSOCアナリストへの転身を表現している。

一日中、パスワードをリセットして、チケットをクローズして、ユーザー対応に追われている。
そんな中で「SOCチーム」とか「セキュリティインシデント」という言葉を何度も耳にして、内心こう思っている——次はそっちに行きたい

もしそれがあなたなら、このガイドはまさにあなたのためのものです。

2026年の今も、サイバーセキュリティは依然として需要が高い分野です。
そして朗報なのは、すでにITサポートやヘルプデスクで働いているなら、セキュリティ職に 思っているより近い ということ。

この記事では、あなたの経験を現実的にSOCアナリスト職へつなげる道筋を解説します。

2026年でもサイバーセキュリティが“堅い選択”である理由

企業規模に関係なく、今もランサムウェア、フィッシング、情報漏えいなどの被害は続いています。
規制は年々厳しくなり、経営層も「サイバーリスクを適切に管理している証拠」を求められています。結果として、セキュリティチームの採用は活発です。

キャリアチェンジを考える人にとって、これは 長期的な需要安定性 を意味します。
サイバーセキュリティ職は、一般的なITサポートよりも高い収入が見込めることが多く、ハイブリッド/リモートの求人も少なくありません。ワークライフバランスの面でも魅力があります。

そして、雇用主が本当に求めているのは「速く学べて、現場のインシデントに対応できる人」です。
システム、ネットワーク、ユーザーの現実を理解している人——つまり、ヘルプデスクが日々見ているもの——が必要なのです。だからこそ、あなたのバックグラウンドは思っている以上に価値があります。

ヘルプデスクはサイバーセキュリティへの“踏み台”になる?

はい。ヘルプデスクはセキュリティキャリアのスタート地点としてとても良いです。
あなたはすでに、システムがどう壊れるかユーザーがどう行動するかどこでミスが起きやすいかを見ています。これは組織を守るうえで直結する経験です。

ヘルプデスクでは、チケット対応、エスカレーション、ドキュメント化などを日常的に行います。
ユーザーの操作ミスや設定の不備など、同じパターンを見つける力も鍛えられます。これらはセキュリティでもそのまま使われます。違うのは「一般的なトラブル」ではなく「脅威」に焦点が当たることだけです。

実はあなたは、気づかないうちに「軽いセキュリティ業務」に触れている可能性があります。
パスワードリセット、アカウントロック解除、不審メールの相談、アクセス権限の申請対応……全部セキュリティの文脈を持っています。これらをセキュリティの言葉で語れるようにすることが、転職の大きな鍵になります。

SOCアナリストって実際何をするの?

SOC(Security Operations Center:セキュリティオペレーションセンター)は、組織のサイバー防衛の最前線です。
SOCアナリストは、システムやデータを監視し、「何かおかしい」兆候を探します。アラートを監視し、不審な動きを調査し、インシデント対応を行います。

仕事の多くはセキュリティツールの中で進みます。
ダッシュボードを見て、ログを追い、どのアラートが本物で、どれが誤検知かを判断します。深刻そうなら掘り下げて調査し、必要ならエスカレーションします。

言ってみれば、探偵作業危機対応のミックスです。
常に問い続けます。「これは正常? もし違うなら、なぜ?」
もしあなたが難しいチケットの原因究明が好きなら、SOCの仕事はかなりハマるはずです。

SOCアナリストの典型的な日常業務

SOCアナリストの仕事は、主に監視と調査です。
SIEM(Security Information and Event Management)などのツールで、異常な挙動を監視します。SIEMはルール、ログ、パターンに基づいてアラートを生成します。

アラートが出たら、まず「無害か危険か」を素早く判断します。
危険そうなら、エンドポイント、サーバー、ネットワーク機器から証拠を集めます。怪しいプロセス、ログイン試行、トラフィックの流れなどを確認します。

最後に、起きたことと対応内容を記録します。
IPブロック、資格情報のリセット、ファイアウォールルールの強化などを提案することもあります。こうしたレポートは、上位のセキュリティ担当者やマネジメントが状況を理解する材料になります。

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ヘルプデスクからSOCへ移るために必要なスキル

ジュニアSOCアナリストになるために、ハッカーの達人である必要はありません。
ただし、ツールが見せている情報を理解できるだけの基礎力は必要です。

考え方はシンプルで、いま持っているITスキルを「セキュリティ視点でレベルアップする」ことです。

まずはネットワークの基礎。IPアドレス、ポート、ルーティング、DNSなどは必須です。
WindowsとLinuxの両方に対して、実務レベルで慣れておくことも重要です。

そのうえで、セキュリティの基本概念を身につけます。
CIAトライアド、脆弱性、エクスプロイト、一般的な攻撃手法などの用語を理解しましょう。セキュリティの言葉が分かると、インシデントの理解とコミュニケーションが一気に楽になります。

慣れておきたいツール/技術領域

SOCアナリストは日常的に特定カテゴリのツールを使います。すべてを完全に習得する必要はありませんが、「何をするためのものか」「どう使われるか」を理解しておくと強いです。類似ツールでも良いので触っておくと効果的です。

重要なカテゴリは、SIEM、EDR、ファイアウォールです。
SIEMは環境全体のログを収集・相関し、アラートを上げます。
EDRはエンドポイント(PCなど)に焦点を当て、マルウェアや不審プロセス、不審な挙動を検知・調査します。

ファイアウォールやIDS/IPSはネットワークの境界にあり、通信を制御し、既知の攻撃パターンを検出します。SOCでは調査の一環として、それらのログやアラートを見ることがよくあります。

技術スキルと同じくらい重要なソフトスキル

技術力は入口ですが、ソフトスキルは成功の鍵です。
チケット、レポート、他チームとの連携で、分かりやすい説明が必要になります。インシデントは緊張感が高いので、冷静で手順に沿った対応ができることも重要です。

ヘルプデスク経験はここで活きます。
聞き取り、適切な質問、苛立つユーザー対応……すでに鍛えられているはずです。セキュリティでも、分かりやすい説明は混乱やパニックを防ぎます。

良いSOCアナリストは、自然に好奇心があります。
「なぜ?」と問い、手がかりを追って理解するまで掘り下げます。もしそれがあなたの性格なら、この分野が求めるマインドセットに合っています。

6〜12か月ロードマップ:ヘルプデスク → ジュニアSOCアナリスト

人によって違いますが、多くの人は6〜12か月で移行できます。重要なのは、ランダムに学ぶのではなく、集中した計画で進めることです。

以下は、あなたの状況に合わせて調整できる実践的ロードマップです。

0〜2か月:基礎を固める

ネットワークとOSの理解を強化しましょう。
インターネットがどう動くかを基本レベルで説明できることが目標です。TCP/IP、ポート、DNS、HTTP/HTTPS、デバイス間通信の仕組みを押さえます。

同時に、WindowsとLinuxの基礎も復習します。
ファイルシステムの操作、プロセス管理、ログ確認などを学びましょう。自分のPCで仮想マシンを立てると練習しやすいです。

最後に、セキュリティの基礎に触れます。
入門コースを見たり、初心者向けの本を読んだりして、まずは広く理解することが目的です。この段階では深掘りより全体像が重要です。

2〜4か月:セキュリティを手を動かして学ぶ

ここからは理論より実践です。
仮想環境でシンプルなホームラボを作り、ログ生成と分析を試します。例えば、ログイン失敗、スクリプト実行などを意図的に起こしてログを観察します。

可能なら、無料/コミュニティ版のSIEM系ツールも触ってみましょう。
エンタープライズSOCの製品と同一でなくても概念は共通です。アラート、イベント、基本的なクエリ(検索)に慣れることに集中します。

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4〜6か月:プロジェクトを作り、知識を“証明”する

次に、エントリー向け資格を1つ選んで取り組みます。
CompTIA Security+ は広い基礎をカバーするため人気があります。試験勉強は学習に構造を与え、抜けを埋める助けになります。

同時に、2〜3個の小さくても焦点の合ったプロジェクトを作りましょう。
例として、ラボでミニインシデント調査を行ってレポートにまとめる、ログを解析して怪しいパターンを検知する簡単なスクリプトを書く、などがあります。

CVとLinkedInもセキュリティ志向に書き換え始めます。
「Security Projects & Labs(セキュリティプロジェクト/ラボ)」のセクションを追加し、具体的に何をしたかを行動ベースの箇条書きで示しましょう。

6〜12か月:応募 → 改善 → 継続

基礎、プロジェクト、(可能なら)資格が揃ったら応募を開始します。

狙う職種名は、Junior SOC Analyst、Security Analyst、Incident Response Apprentice など。
求人要件が少し高く見えても、要件の大部分を満たしているなら応募して構いません。

応募と並行して、スキルを伸ばし続けます。
初心者向けCTFやセキュリティチャレンジに参加し、成果をCVとLinkedInに追加しましょう。

面接や不採用のフィードバックをもとに改善します。
苦手な質問領域が分かったら、そこを重点的に学ぶ。
成功する人と諦める人を分けるのは、継続と改善であることが多いです。

学習の選択肢:学位、独学、それともサイバーセキュリティ・ブートキャンプ?

サイバーセキュリティに入る“唯一の正解”はありません。
時間、予算、学習スタイルによって最適解は変わります。

学位(大学・専門など)

サイバーセキュリティやコンピュータサイエンスの学位は、学術的に深い土台を作れます。特に大企業や伝統的な組織では好まれることがあります。
ただし、多くのジュニアSOC求人では必須ではありません。

デメリットは時間と費用です。数年かかり、コストも高め。
また、即戦力のSOCスキル(ログ調査やツール運用など)は、実践ほど身につきにくい場合があります。

独学

独学は柔軟で安価です。
本、無料のオンラインコース、ラボ練習を組み合わせて、自分のペースで進められます。計画性と自己管理ができる人には非常に有効です。

難点は迷いやすいこと。
何を優先すべきか、どこまで深掘りすべきかが分かりにくく、フィードバックがないと「応募していい状態か」の判断が難しくなります。

サイバーセキュリティ・ブートキャンプ(Code Labs Academyを含む)

ブートキャンプは、短期間に学習を圧縮し、SOC/セキュリティ運用で使われるスキルに集中する設計です。
独学の孤立学習ではなく、構造・メンタリング・ハンズオンプロジェクトを通じて学べます。

Code Labs Academy は、柔軟なスケジュールで受けられるオンラインの cybersecurity bootcamp を提供しています。学習者は実務に近いラボ、ツール、インシデントシナリオに取り組みます。採用担当に伝わりやすいポートフォリオを作って卒業できます。

多くのブートキャンプにはキャリア支援も含まれます。
CV添削、LinkedIn最適化、模擬面接、求人応募のコーチングなどです。技術と支援の組み合わせが、移行をスムーズにするケースは多いです。

初めてのセキュリティ職の前に:経験とポートフォリオを作る

よくある不安が「採用されたことがないのに、どうやってスキルを証明するの?」です。
答えはシンプルで、ホームラボや練習を実案件のように扱うこと。丁寧に記録すれば、十分な証拠になります。

ラボで小さくても現実的なシナリオを作ります。
フィッシング、ブルートフォース(総当たり)ログイン、軽いマルウェア挙動などを模擬し、ログとツールとスクリプトを使って調査します。

各シナリオを短いレポートにまとめましょう。
何が起きたか、どう検知したか、どんな証拠を集めたか、どう対応したか。これはSOCのアウトプットに非常に近い形式です。

オンラインのセキュリティチャレンジにも参加できます。
初心者レベルのCTFでも、学習意欲と問題解決力の証明になります。SOC向けスキルに紐づく内容なら、CVに書く価値は十分あります。

2026年に“本当に役立つ”資格

資格は魔法ではありませんが、扉を開く助けになります。
一定の知識と継続力があることを示せます。エントリー層なら、1〜2個の狙い撃ちで十分です。

CompTIA Security+ は、SOC志望者の最初の1枚として強力です。
脅威、脆弱性、リスク管理、基本的な暗号などを幅広くカバーし、多くの業界で認知されています。

ネットワークが弱いなら、Network+ を先に検討するのも有効です。
ネットワーク理解が強いと、その後の高度なセキュリティ学習が楽になります。
経験を積んだら、より専門的な資格に進むと良いでしょう。

SOC応募のコツ:CV、LinkedIn、そしてネットワーキング

応募を始めたら、見せ方が重要になります。
ヘルプデスク経験は隠すものではなく、武器です。セキュリティ適性が伝わる形にフレーミングしましょう。

CVでは、すでに行っているセキュリティ関連タスクを強調します。
アカウントロック対応、不審ログインの相談、アクセス権限の管理など。これらを「リスク」や「インシデント対応」の言葉に置き換えるだけで伝わり方が変わります。

「セキュリティプロジェクト/ラボ」の専用セクションも追加します。
短い箇条書きで、具体的な行動と成果を書きましょう。例:「ホームラボでSIEMを構成し、模擬ブルートフォース攻撃を調査」など。

LinkedInの見出し(Headline)も目標に寄せます。
例:「ITサポート → SOCアナリストを目指して学習中 | Security+ 勉強中」
これだけで、リクルーターがあなたを理解しやすくなります。

ネットワーキングも大きな要素です。
オンラインコミュニティ、フォーラム、ローカルのミートアップに参加し、良い質問をし、プロジェクトを共有し、SOC職の人とつながりましょう。

SOCアナリスト面接を突破する

ジュニアSOCの面接は、技術質問と行動(経験)質問が組み合わさるのが一般的です。
面接官は「知識量」だけでなく、「プレッシャー下でどう考えるか」を見ています。そして、仕事の実態を理解しているかも確認します。

技術質問は基礎が中心です。
例:「ウイルスとワームの違いは?」「SIEMは何をする?」「不審メールやログインパターンにどう対応する?」など。

行動質問では、過去の経験が問われます。
ここでヘルプデスク経験が活きます。インシデント対応、難しい問題解決、ストレス下での冷静さを示す具体例を話しましょう。

ホームラボや ブートキャンプ のプロジェクトも例として使えます。
使ったツール、踏んだ手順、導いた結論を説明できれば、「理論を現場っぽく適用できる」ことの証明になります。

よくある障害(と、その乗り越え方)

キャリアチェンジャーがつまずきやすいポイントは共通しています。先に知っておくと、勢いを落とさずに進めます。

よくあるのが「全部分かってから応募しよう」と待ち続けてしまうこと。
サイバーセキュリティは広すぎて、専門家でも“全部”は無理です。基礎+強いプロジェクト数個で応募を開始しましょう。

次に多いのが、計画なしでランダムに学ぶこと。
あちこち手を出して混乱しがちです。ロードマップや ブートキャンプ のカリキュラムのような構造があると、重要ポイントに集中できます。

そして、ヘルプデスク経験を過小評価すること。
肩書が「セキュリティ」でないから価値がない、と思いがちですが、現実にはIT背景は強力な資産です。伝え方次第で武器になります。

最後に、完全に一人で進めようとすること。
自己学習も素晴らしいですが、メンターや講師からのフィードバックがあると成長は速くなります。構造化プログラムやコミュニティが価値を持つ理由です。

Code Labs Academyがあなたの転職をどう支援できるか

自己学習と実践を積み重ねれば、サイバーセキュリティへの転職は十分可能です。
ただし、全員が学習計画をゼロから設計できるわけではありません。そこで、構造化されたオンライン ブートキャンプ が助けになります。

Code Labs Academyの サイバーセキュリティブートキャンプ は、キャリアチェンジャーを前提に設計されています。
ライブセッション、ハンズオンラボ、実務に近いプロジェクトを組み合わせ、主要ツールの使い方、インシデント調査、SOC的思考を学びます。

プログラム期間中に、採用担当へ提示できるポートフォリオを構築します。
さらに、CV、LinkedIn、面接準備などのキャリアサポートもあります。技術+メンタリングの組み合わせは、ヘルプデスクからSOCへの移行を加速させます。

興味があれば、詳細はこちらから確認できます:
プログラムを見る

ヘルプデスクからSOCアナリストへの道は、今日から始められる

2026年にヘルプデスクからサイバーセキュリティへ進むのは、十分に現実的です。
あなたはすでに、システム、ユーザー、現場のITトラブルを理解しています。そこに「セキュリティ視点」と「実践」を足すことで、仕事に必要な力が揃っていきます。

ロードマップは明確です。
基礎 → 実践 → プロジェクト →(必要なら資格)→ 継続的な応募

その過程で、独学で進むか、サイバーセキュリティブートキャンプ のような構造化された選択肢を取るかを選べます。大事なのは、続けて前に進むことです。

次の一歩を踏み出したいなら、Code Labs Academyの サイバーセキュリティブートキャンプ とシラバスを確認し、現在地と目標をアドバイザーに相談してみてください。

あなたの最初のSOCアナリスト職は、思っているより近いかもしれません。

よくある質問

キャリアサポート

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